①潮位

海面の昇降を観測することを潮汐(潮位)観測と呼び、兵庫県では主要港湾関連施設に検潮所を設置して潮位観測を実施しています。

観測されたデータは、

等に活用されています。

潮位観測は、下記の写真や図に示す検潮所と呼ばれる観測小屋にて行われております。検潮所には検潮儀が設置されており、兵庫県ではフース型の検潮儀を使用している箇所が大半です。


検潮所全景 潮位計
検潮所模式図 潮位計記録部拡大

 潮汐は、月や太陽などの天体の引力により、高くなったり低くなったりします。その高くなったところを満潮(あるいは高潮[こうちょうと読みます])といい、低くなったところを干潮(低潮)と呼びます。本ホームページでは、満潮と干潮の取り方を以下のようにしています。

上記のイメージは下図の通りです。 


満潮干潮模式図

 観測されたデータは、月毎に処理し、異常値の有無、満潮干潮の確定を行って月表として整理しております。月表は本ホームページ上で公開しております。



②風

 兵庫県では主要港湾関連施設に風向風速計を設置して風観測を実施しています。風観測は、ポールの上部に発信器を取り付け、得られたデータを記録計にて自記記録させています。


風向風速発信器

観測で得られるデータは以下のとおりです。

気象庁の「地上観測指針」で風観測については以下のように記載されております。

「平均風向・風速は、一定時間内の風向風速で、地上気象観測においては、観測時前10分間の平均値をその時刻の値とする。通常、単に風向風速という場合は、この10分間の平均風向・風速を意味する。」

つまり、一般的に風向風速といった場合は平均風向風速のことになります。また、例えば12時の風向風速は、11時50分から12時までの平均した値となります。

風向風速記録器例
風向風速の記録状況

 上記写真の通り、瞬間の風向風速は時々刻々と変化しています。この変化している平均をとったものが平均風向風速になります。瞬間風速のうち、前10分間の最大値をとったものをその時刻の最大瞬間風速として本ホームページではグラフ化しています。

 風向は風が吹いてくる方向を示しています。例えば、北から風が吹いている場合は北風(Nと表記)とします。また、風速が弱い場合、風向が一定しないため、風向は静穏としてその方向は表記していません。兵庫県では、風速が0.2m/s以下の場合を静穏と定義しています。

 観測されたデータは、異常値等をチェックし、月表として整理しております。月表は潮位と同様に本ホームページ上で公開しております。